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15歳のとき既に、キッスの大ヒット曲となった「ファイヤー・ハウス」や「レット・ミー・ノウ」を作曲していたという、驚くべき早熟ぶりをみせていたポール・スタンレーは、ニューヨークのクイーンズで生まれた。
キッスのメイン・コンポーザーであり、ヴォーカリスト、そしてパフォーマーとして、彼の担う役割は重要なものだった。特に、一時期メイクを落として素顔で活動していた80年代中盤には、ポールの肉体美とセクシーなルックスで、キッスのそれまでのイメージがくつがえされてしまったものだ。
78年のソロ・アルバムでは、実質的にセルフ・プロデュースを行い、他のメンバーたちに比べて、いちばんキッスに近い音楽性を打ち出し、ファンを喜ばせてくれた。キャッチーでストレートなメロディに、覚えやすいギター・フレーズ……。ジーンとは違ったアプローチによるポールのキッス・ナンバーは、全世界で何曲も大ヒットになっている。
また、彼自身がギター・ソロを取る曲は少ないものの、速弾きや難しいフレーズを並べるのではなく、あくまでもメロディとしてギター・フレーズを"作曲"しているかのようなアプローチが、ファンを深く納得させてくれる。
ステージングでも、妖怪じみた動きを見せるジーン・シモンズと、地球の重力に負けてよろめきながら動くエース・フレーリーにはさまれながら、軽やかなステップを踏んでステージを動きまわるフレッシュなものといえるだろう。
01年11月にリリースされたキッスのボックス・セットの発売イベントとして、ロサンゼルスのタワーレコードでジーン・シモンズと共にサイン会を行い、元気な姿を見せたというが、02年には新たなる活動でファンを納得させてくれることだろう。 (大野祥之)

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