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パット・ベネターは70年代後半に、ニューウェイヴのテイストを盛り込んだパワー・ポップをアメリカのミュージック・シーンのメインストリームに送り込んだ。バンドを率いるベネターは素晴らしい声の持ち主だった。最高傑作はやはり「ハートブレイカー」や「ヒット・ミー・ウィズ・ユア・ベスト・ショット」といった初期のNO.1ヒット曲だが、彼女の絶大な人気はシンセ・ポップへと方向を微調整した80年代の最中も持続した。シンセ・ポップは確かにポピュラーなサウンドではあったが、次第に昔からのファンが彼女に感じていた魅力は薄れていった。91年リリースの官能的な『True Love』はベネターが本当に心から愛している音楽はクラシックなR&Bとアーバン・ブルースであることを示すアルバムだった。しかしその後は、この路線を追求することなくロックへと回帰。女性ロッカーの教祖として知られているのはジョーン・ジェットかもしれない。しかし、ロックンロールが男だけの世界じゃないことを初めて世の中に見せつけたアーティストは、このパット・べネターだったのだ。

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