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イギリスのシューゲイザー・シーンの波にのまれてしまったイメージがつきまとう、ペイル・セインツ。88年に結成され、94年までの間に３枚のアルバムを残している。どの作品も、UKギター・ロックを語る上で欠かせない力作なのだが、周囲のバンド、ストーンローゼズやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインに比べ、彼らの音楽は過小評価されていたという声も少なくない。混沌とした世界観に優しく響き渡るギターの音色が実に印象的であり、ニヒルな殺気も漂う。また、イアン・マスターズのヴォーカルは美しすぎて怖いぐらいだ。そんな、普遍的な輝きを放つ楽曲をぜひとも耳にすべきである。