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王様

(オウサマ)

元来、ロック音楽の歌詞なんて、どうしようもないモノが多い。例えば、ディープ・パープル。“俺のオンナは〜東京出身”(「Woman From Tokyo」)とか“俺は高速道路のスター”(「Highway Star」)とか“(火災現場にて)水の上空に煙が〜”(「Smoke On The Water」)とか……。あとビーチ・ボーイズの「Fun Fun Fun」なんか“(車に乗って)うひょー超愉しいわぁ”だからね。
そんなクラシック・ロックのバカバカしい歌詞に注目し、直訳日本語詞でのカヴァーを実践したのが、この王様である。サウンドは原曲通り、歌詞は無理やり日本語——という間抜けなスタイルをデビュー以来貫く。彼の手にかかれば、トッド・ラングレンの「Hello It’s Me」は「前略、僕です」になり、モット・ザ・フープルの「All The Young Dudes」は「全青二才ども」になり、ジェイムス・ブラウンの「Sex Machine」は「性の機械〜御立派〜」となる。実に愉しい。ミュージシャンというより、むしろコメディアンに近い。いやはや素晴らしい芸だ。

制作協力:
OKMusic

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