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この人はホントに得体が知れない。いっつもトンボみたいなでっかいサングラスつけて(素顔が相当コワイ)、まっすぐの長髪で、やたらと背が高い。しかも、名前も相当胡散臭い、ナッシュ・ケイトー、通称:ナッシュ加藤(一部で)。
80年代半ばからアージ・オーヴァーキルとして活動し、バンド休止後はソロ・キャリアをスタート。ギンギンにブッとんだ直球R&Rナンバーから、ハモンド・オルガン/女性コーラスをフィーチャーしたトラディショナル・アメリカン・ロックまで、渋渋ヴォイスで繰り広げる。この人の声はもうそれだけで砂漠を思い起こさせるほど乾いている。それがキャッチーなメロディとストーンなグルーヴにのると、得も言われぬ爽快感がかもし出されるのだ。——00年にリリースされた1stソロ・アルバム『Debutante』。これを聴いてもやっぱり彼の旨みは計り知れない、リスナーの許容量を超えるほどクールなのだ。

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