Mudhoneyの記事・ニュース・画像一覧

マーク・アーム（vo&g）のヴォーカルを聴くといつも体がウズウズする。それは、彼の声が喉の奥底から搾り出すような痛々しさをもっているからだろう。———ニルヴァーナと時を同じくして＜サブ・ポップ（アメリカで最もメジャーな？インディ・レーベル）＞を支えたマッドハニーは、ストゥージズやMC5を彷彿とさせるガレージ・バンドとしてデビュー。その後は、ノイジーでファジーなギターをかきむしり、ポップ感がじわじわと滲み出てくるようなパンク・ロックを繰り広げる。それにしても彼らの珍奇なグルーヴは、ニルヴァーナやパール・ジャムといった大ブレイク組とは異なり、ある種玄人好みな香りがする。だが、「Touch Me I'm Sick」や「Suck You Dry」などのエロバカっぷりの暴発は満面の笑みをもってあらゆるリスナーに支持されるべきものだ。
アームの別バンド、モンキーレンチのマジ加減を対比するのも面白い。