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技巧派のモーフィンは、その通好みな音作りが支持され、メジャー・シーンとは一線を画したところで、カルト人気を集めた。90年に、元スリー・カラーズのマーク・サンドマンと元トリート・ハー・ライトのデイナ・コーリィが、マサチューセッツにて結成。後にドラマーとしてジェーロム・デュプリーが参加、トリオ編成としてのラインナップが完成する。91年、アルバム『グッド』でデビュー。マークの2弦スライド・ベースとダウナーなヴォーカル、デイナの夜をイメージさせるバリトン・サックスが主軸となったサウンド・メイキングは、アンテナ感度の高いリスナーをたちまち魅了した。同時にビートニクやポエトリー、ノワール・フィルムなど、アート志向の強いカルチャーをすべて呑み込んだスタイルは、異彩を放っていたといえるだろう。その後の作品でも、ジャズやファンク、ブルースなどを反映させた楽曲で一気に評価を高めたが、99年、ステージでマークが心臓発作を起こし急逝。メジャー契約を結び、今後を期待されていたが故に、あまりにも惜しい結末だった。

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