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本国イギリスでは、１stアルバム『Who Can You Trust?』が発売された当時から"ポーティス・ヘッドの後継者"と目されていた３人組。けだるくメランコリックなメロディ・ラインを基軸としたトリップホップ・サウンドを形成するが、生ドラムやピアノを配して多層的できっちり作りこんだバック・サウンドを構築している。ゆえにどこか格調高いムードがあり、そのアタりもポーティスと共通するのではないだろうか。
しかし、00年に発表された３rdアルバム『fragments of freedom』ではサウンドが一変。トリップホップの衣をさらりと脱ぎ捨て、豪奢なブラスやスティール・ドラムを加えたよりソウルフルで、"陽"へ向かったポップ・ソングを披露している。肝っ玉母さん系の包容力が増したスカイ・エドワーズの歌声（彼女は女性ボクサーだったという噂もあり。確かにちょっとゴツい）も緻密なアレンジ構成も、バンドの底力と知性をフルに感じさせるものである。