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Miles Davis

(マイルス・デイヴィス)

これほどまで深く、幾多にわたって現代音楽を変えたアーティストは、間違いなくマイルス・デイヴィス以外いないだろう。
チャーリー・’ヤードバード’・パーカーがバップと呼ばれる、ラフで自由なスタイルで、ジャズ界の革命を起こしていた40年代中ば——バードは若き頃のデイヴィスをバンドに誘った。そしてバードと3年間共に活動した後、9人編成のバンドを率いることになったデイヴィスは、アルバム『クールの誕生』において華やかなオーケストラ・アレンジメントを生み出し、自らクール・ジャズの革命をもたらしたのである。
ドラッグにより制作活動を休止していた50年代初期を経て、54年——ついに新しい5人編成バンドと共に精力的に最前線に復帰。テノール・サックスのジョン・コルトレーンも所属していた「ザ・マイルス・デイヴィス・クインテット」は、ジャズの新しいスタンダードを作り出し、それまでのジャズ界の常識を打ち破ると同時に高い人気を得たのだった。
その後も数々の革命を起こしたデイヴィスだが、やはり忘れてならないのが音楽上のソウルメイトであるビル・エヴァンスと共同制作した、革新的なオーケストラ作品『カインド・オブ・ブルー』だろう。また、60年代にはさらに影響力をもった新しい5人編成のバンドも結成——アルバム『Bitches Brew』においてフリー・インプロヴィゼーションやファンクにインスパイアされたリフ/グルーヴを世に披露したのだった。もちろん、この作品が後にうまれる「フュージョン音楽」に多大な影響を与えたことは言うまでもない。
彼はおそろしいまでにプロフェッショナルなアーティストであり、そして完全なイノヴェーターだ。後ろを振り返ることなく、常に美しいまでの想像力で突き進み、そして伝説になったのだ。

制作協力:
OKMusic

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