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故アルマンド、スティーヴ・ポインデクスター、リル・ルイスらと共に80年代後期、アシッド・ハウスの頂上に君臨したアシッド・ベースの魔術師、マイク・ダン。彼の前では808ステイトもリッチー・ホウティンもハードフロアもエイフェックス・ツインも、濡れネズミになって床を転げまわることだろう。
シカゴ・ハウス黎明期の84年からDJ活動を開始し、「Dance Mutha」で87年にデビューを果たす。89年、<Muzique>レーベルからの第1弾としてリリースされたスティーヴ・ポインデクスターの大傑作「Work That Mutha Fucker」で、ミキシングとベース・プログラミングを担当。同レーベル第2弾に自らが発表した「Tracks That Move Ya Again」(89年)収録の「Magic Feet」は、地元シカゴのウェアハウス・パーティを震撼させ、イギリスのアシッド・エクスプロージョンでも一大アンセムとなった(後にテクノ専門誌の名前として冠せられたほど)。
その後はアシッド・ハウスの衰退と共に、ガラージ/ディープ・ハウス路線へ移行したが、目立ったヒット作には恵まれなかった。DJとしては、ハウスが発祥した名門クラブ<Warehouse>にてレジデンシーを務め、ヨーロッパでも細々と活躍。しかし、90年代中期、全世界のテクノ・シーンにおいてアシッド・リヴァイヴァルが巻き起こり、「Tracks That Move Ya Again」で再び脚光を浴びた。——歪んだシンセ・リフと巧みなベース・ラインが唸る、ドス黒いファンクネスをたたえたスカスカの宇宙サウンドをバイブルにして僕らテクノっ子は生きてゆきます、ダン先生……。

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