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当時、2トーンのフライングVを股に挟み、前屈みで無心に弾きまくる姿を真似た、あるいはそこで実際に同じようなモデルを購入し、ギターを始めた人は相当多いだろう。そして"Vは座って練習し難い(→すべる)"という難点に後から気づいた人も。
79年にデビュー、様式美ハード・ロックの頂点を極めたバンド、それがマイケル・シェンカー率いるMSGだ。
MSGは元々、78年に「DOCTOR,DOCTOR」「LIGHT OUT」などの名演を残しUFOを脱退した彼が結成したバンドで、79年の1stに『神』という邦題がついていたことも、そのギター・プレイに対する評価が既に並外れたものだったことを証明している。
構築されたドラマチックで美しい楽曲と、インストやソロ・パートにおける深い陰影のついた切ない泣きのギターが多くの人の琴線にふれまくり、日本でも大ブレイク。数々の名作を残し84年に一旦解散したが、86年にロビン・マッコーリという相棒を得てマッコーリー・シェンカー・グループと改名、新生MSGとしてスタートしたが、これまた92年に解散してしまう。
しかし現在はUFOとMSGを再結成させ、近年には来日も果たすなど、不滅のギター・ヒーローは現役で活動を継続中だ。

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