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現代サックス奏者の王様。これからのジャズシーンのパイオニアになるのは彼しかいないだろう。その卓越したテクニックと才能は他の追随を許さない。
ジョン・コルトレーン(ts)を踏襲する複雑な音使い、何をさせても一級品の超絶技巧、R&B/ロックテイストの溢れるファンキーなニュアンスや感覚、そのすべてを「これでもか」と言わんばかりに吹き切ってしまうスピード感。この才能をジャズのみならず、ポップス・シーンでも大いに生かしてきた。コルトレーン以降、全てのサックス奏者に最も影響を与えてきたパフォーマーである。
ピアニストの父親とトランペット奏者のランディを兄にもつという音楽一家に育った彼は、幼少のときからジャズを母体にロック/R&Bなどさまざまな音楽に慣れ親しんできた。大学に薬学専攻で入学するも音楽の道をあきらめられず、先にNYでデビューしている兄を追ってプロミュージシャンの道を志す。ロックとジャズを融合させた「ドリームス」というバンドを経て、遂に75年に「ブレッカー・ブラザーズ」という兄弟での双頭リーダーバンドを結成。これにはデヴィッド・サンボーン(as)も参加しており、後のジャズフュージョン・シーンをリードしていく。サンボーンなどと共にスタジオワークやセッションを数多くこなし、ポール・サイモン、ジョニ・ミッチェル、ジェイムス・テイラーなどとも共演。87年に初リーダー作『マイケル・ブレッカー』を発表後、6作ものリーダーアルバムを発表した。最近では年齢と共に純然たるジャズの作品を打ち出すように変化している。
ちなみに日本のポップスシーンでも大活躍しており、SMAP、吉田美奈子、古内東子、吉田美和などのアルバムで彼の演奏が聴ける。

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