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麻丘めぐみ

(アサオカメグミ)

「わたしの彼は左きき」などで知られる70年代を代表するアイドル歌手の1人だが、それ以上に、70年代を象徴するアイドル歌手である。まず、その長い黒髪。最近は少なくなったが、元祖アイドル南沙織をはじめ、アグネス・チャン、岡田奈々、栗田ひろみと、この頃のアイドルのヘアスタイルの主流はコレだった。中でも麻丘めぐみは切り込みの入れ方が独特で、”オオカミ・カット”といわれた。そして、ミニ・スカートにかわいい振り付きで歌う楽曲は、千家和也+筒美京平という当時の黄金コンビが初期のほとんどを作詞・作曲。
特に、「芽ばえ」でデビューした72年(レコード大賞最優秀新人賞を受賞)から、「わたしの彼は左きき」などを出した翌73年にかけての楽曲の充実ぶりは特筆モノ。当時のファンがノスタルジーをかきたてられるのは当然として、そうでない人が聴いても”古き良き時代”を堪能できるだろう。花嫁への憧れや一途な想い、スカートの裾が風に翻るのを、あの人に見られたら恥ずかしいわ——といった歌詞が、明るく開放感あるヴォーカルで違和感なく歌われていて。
純粋無垢ではにかみ屋さん、という少女像にリアリティのあった時代。その少女像をジャストに体現していた麻丘めぐみ。「女の子なんだもん」「森を駈ける恋人たち」「アルプスの少女」といったヒット曲のタイトルだけでも、うかがえる通りに。高音域でちょっと声がひっくり返りそうになる時の胸キュン感も、アイドル・ポップスならでは。ちなみに”カコちゃん”というニックネームは、本名(佳代子)に由来する。
歌手デビュー前から子役やモデルをしていて、21歳の時に結婚して引退。離婚を経て6年後の83年に復帰してからは、秋元康作詞の「離婚美人」などというシングルを出したりもしてるが、主に女優として数多くのドラマやCMに出演。近年ではジャズ・シンガーとしてライヴを行ったり、舞台演劇の演出を手掛けたりもしている。 (斉藤貴志)

制作協力:
OKMusic

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