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Masta Ace

(マスタ・エース)

マーリー・マールがでかいケツをドデンと据えて制作したアルバム『テイク・ア・ルック・アラウンド』(90年)でデビューしたマスタ・エースは、N.Y.出身のオールドスクーラーであり、そのマーリー・マール率いるジュース・クルーに属していた経歴もあるヴェテラン・ラッパーである。その『テイク・ア・ルック・アラウンド』で世間に広く認知されたあとの93年、2nd『スロウターハウス』を発表(マスタ・エース・インコーポレイティッド名義作)。当時としてはあり得ないほど珍しいことに、USウェッサイ・レーべル<DELICIOUS VINYL>からリリースされたこのアルバムは、その内容においてもウェッサイ・ファンク色の強いものであり、当時は賛否両論を巻き起こしたが、05年現在はエポックメイキング的ノーコースト・アルバムとして認識されている。さらに、同レーベルからは『シッティン・オン・クローム』(95年・マスタ・エース・インコーポレイティッド名義作)もリリースした。
マスタ・エースは00年以降も、派手ではないが滋味のある確実なリリースを重ねていく。『ディスポサブル・アーツ』(01年)にしろ『ア・ロング・ホット・サマー』(04年)にしろ、そこではヴェテランならではの燻し銀の魅力と哀愁が込められた楽曲群を展開、N.Y.アンダーグラウンドにおけるプロップスを磐石なものにした。特に同地のアンダーグラウンド・アーティストが持つ彼へのリスペクトの念は、すこぶる高いものであると聞く。それは数々のアンダーグラウンド・アーティストから客演の依頼を受けていることからも分かるだろう。また、マスタ・エースは、その『ア・ロング・ホット・サマー』を最後にラッパーとしてのキャリアを引退し、若手の育成など裏方に徹するという話を明言している。どうやらそのことはあとからサラリと撤回しているようだが、今後の動向が気になるところである。

制作協力:
OKMusic

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