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Maria Creuza

(マリア・クレウザ)

60年代後半からバイーア(ブラジル北東部)のインディ・レーベルなどで録音していたマリア・クレウーザ。ヴィニシウス・ヂ・モライスにその才能を買われ、73年に<RCA>と契約。バイーア出身でありながら、トロピカリズモとはまた違った路線で活躍し、多くの洗練されたラブソングを多数生み出している(余談だが70年代のほとんどのジャケット写真がたいそうカッコよい! 非常に艶やかかつセクシーなルックスです)。
官能ムード溢れるサンバ・カンソン(サンバの中でも叙情的な歌詞とゆるやかなメロディをもったものをこう呼ぶ)の流れを組むアーティストだが、ボサ・ノヴァやMPBのニュアンスも上手に取り込みつつ、いたってクールな聴き心地で一貫されている。60年代後期の作品にはホーン・アレンジの利いたソフト・ロック調ナンバーもあるが、いずれにしろ彼女の歌声はロマンティックでありながら、常にひんやりとした感触。——つまりは、甘すぎないラブ・ソングの名手なのである。
最近はあまり表舞台に出てこないクレウーザだが、88年にリリースされた『砂の記憶(Da Cor do Pecado)』はメネスカルのもとで制作されたまがうことない名盤だ。機会があれば一度是非チェックを。

制作協力:
OKMusic

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