毛皮のマリーズの記事一覧

(2件)

志磨遼平(vo)、越川和磨(g)、栗本ヒロコ(b)、富士山富士夫(dr)の4人で活動するロック・バンド毛皮のマリーズは、06年9月に1stアルバム『戦争しよう』を発表。70年代パンク/グラム・ロック、寺山修司などの影響を過剰にデフォルメしたサウンド、そして破壊と狂乱のライヴ・パフォーマンスで一躍注目を浴び、全国各地に中毒患者を一気に増殖させる。
07年12月にリリースされた2ndアルバム『マイ・ネーム・イズ・ロマンス』では、おとぎ話の有馬和樹(vo)、ソウルフラワーユニオン奥野真哉(key)がゲスト参加した本作は、アメリカの古き良き黄金時代をモチーフとしたコンセプトによる作品で、マリーズの音楽性の奥深さも表現された作品として反響を呼んだ。
08年にはTHE BAWDIESとのスプリット・ツアーやミドリとの共演も相まって、全国各地でソールド・アウトを連発、同年5月に1stミニ・アルバム『Faust C.D.』をリリース。2ndアルバムの煌びやかさとは相反するバイオレンス度500%の戦慄の怪作が誕生した。悪魔に魂を売り渡したかの様なサウンドは、彼らのライヴ・パフォーマンスの狂気を音源にも封じ込めた凄まじさだった。この年には『AOMORI ROCK FESTIVAL'08』『COUNTDOWN JAPAN 08/09』などにも出演、さらにはニューヨークドールズとの夢の共演を果たし、観客の度肝を抜いた。
09年4月に3rdアルバム『Gloomy』をリリース。常に前作を裏切り続ける毛皮のマリーズの新たなサウンドが全編にみなぎるロックの金字塔的傑作であるこのアルバムは、オリコンアルバム総合チャートで初登場51位を記録。<タワーレコード>インディーズ・チャートは堂々1位を記録。そして10年4月、<コロムビアミュージック>よりアルバム『毛皮のマリーズ』でメジャー・デビュー。毛皮のマリーズの時代が彼らの手の届く地点に近づいてきている。