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暗がりの中をたゆたうタバコの煙……彼の鳴らすトランペットの音を表現するとこんな感じだろうか。
セッション・トランペッターとして、デヴィッド・ボウイ『レッツ・ダンス』（83年）やデュラン・デュラン『ビッグ・シング』（88年）、さらにはカリビアン・アーティスト、アローのアルバムに参加。さまざまなジャンルの曲で、表現力豊かな演奏を繰り広げている。
また、ソロとしても『Smokin' Section』（96年）、『Live at the Blue Note』（99年）、『Smokin' Live』（99年）といった作品を発表。時に狡猾に、時に柔らかく響く、彼の真骨頂であるスモーキン・プレイをここで聴くことができる。
00年には偉大なるトランペッター、ファッツ・ナヴァロに対するリスペクト・アルバム『In the Spirit of Fats Navarro』をリリース。彼のルーツを知る上で欠かせない一枚だ。