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アフリカン・レゲエ・シーンで最も成功したアーティスト——それがラッキー・デューベに相応しい言葉だ。ギター&ヴォーカルをこなす彼の音楽は、ピーター・トッシュの影響を強く受けている。
学生時代に最初のバンドを結成。ラスタファリニズムに興味をもったことが、レゲエにのめり込むきっかけとなった。初のヒットは、83年の「'Zulu soul' of 'Baxoleleni'」で、以降数枚のアルバムを制作。また、南アフリカの映画『Getting Lucky』に出演し、サウンドトラックにレゲエの曲を提供している。
初のレゲエ・アルバムとなる『Rastas Never Die』は、その好戦的な内容ゆえに南アフリカでは発禁となったが、86年に新たに結成したバンド"スレイヴス"名義でレコーディングされた「Think About The Children」と、2ndアルバム『Slave』が、30万枚のセールスを記録。89年にはフランス、アメリカをツアーしている。同年にリリースした2枚のアルバム『Together As One』『Prisoner』も大ヒットし、特に後者は南アフリカだけで5日で200万枚を売り上げた。また、彼はアフリカ人として初めてジャマイカ最大のレゲエ・イベント『レゲエ・サンスプラッシュ』に出演。その後も日本、オーストラリアでのライヴを成功させ、ワールド・ミュージックのビッグ・イベント『ウォーマッド』ではピーター・ガブリエルとの共演も果たしている。
さらに、アルバム『Victims』では、自己のもつセールス記録を塗り替えるなど、もはや押しも押されぬデューベだが、ジャマイカのレゲエに比べると、やはり古くささは拭えない。だが、アフリカのレゲエ・シーンにおいて彼ほど抜きんでたアーティストがいないというのも、また事実なのだ。

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