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聴き間違いようのない、そのフラつくようなアコースティック・ギターの演奏スタイルと、感情を露にした歌で知られるライトニン・ホプキンスは、今日でもカントリー・ブルース界の巨人のひとりである。ブルースマンとしてのそのキャリアは20年代にまで溯ることができる。この頃の彼はブラインド・レモン・ジェファーソンとジャム・セッションを行ったりしていたが、本格的に評価されるようになったのは60年代にフォーク・ブルースが一大ブームとなってからのことである。この時期に彼は数え切れないほど多くのレーベルで何百曲もレコーディングし、またアメリカ各地の大学のコーヒーハウスで行われたライヴはどこも超満員だった。語彙が豊富で、頭の回転の早いライトニンによる心の奥底を探るような歌詞は、彼自身の気分によって抱腹絶倒の内容になることも、痛ましく荒涼とした内容になることもあった。彼はその場の雰囲気に合わせて即興で歌詞を作ってしまうことでも有名で、そのためライヴ・レコーディングはしばしば予想を超える内容になり、とりわけ注目に値する。80年代に逝去するまで、気が遠くなるほどの量の作品を残したが、その中には語りが印象的な名ブルース・ナンバー「ボールド・ヘッデッド・ウーマン」や不気味な雰囲気の「ブラック・ゴースト・ブルース」などがある。ライトニン・ホプキンスは、ブルース・ミュージックの歴史を紐解く上では欠かせない存在である。

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