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イギリスの工業テクノ都市シェフィールドから90年に登場したブリープ・ハウス・イノヴェイター、マーク・ベルとジェズ・ヴァーレイによるユニット。LFOと言えば、シンセの低周波発振装置よりも彼らの存在感のほうが遥かにデカい。
“ブリープ”は、「ピィーッ」「ミヨーン」「ゴーッ」と鳴る発振音の略称。ブリープ・ハウスは、TB-303のベース音の代わりに、MC-202やSH-101などのアナログ・シンセの発振音を用いることで発展した。それは、80年代後期にアメリカ・シカゴから発生し、イギリス全土にまで波及したアシッド・ハウス・エクスプロージョンに対する返答だったのである。黒人たちが構築したラフなサウンドに対して、LFOはシンセ主体の洗練されたスムーズなサウンドで勝負。その高圧漏電系ハウスは、エレクトロ/ヒップホップの総本山<Tommy Boy>レーベルにもライセンスされ、アメリカのクラブ音楽業界を逆襲した。強烈なブリブリ・ベースの音圧で、サウンド・システムのウーハーが次々にブッ飛んだという逸話はマニアの方ならば御存知だろう。
90年の1stアルバム『フリケンシーズ』を筆頭に、「LFO」「We Are Back」「What Is House」など、感涙モノの傑作を立て続けに発表。92年以降、彼らの勢いは急激に失速したが、94年に2枚組シングル「Tied Up」で颯爽と復活。しかしながら、本格的な再始動とはいかず、以後、マークは、ビョークのプロデュース参加やソロ名義で職人気質の凄腕を発揮。ジェズは、G-Man名義によりミニマルな快作を生み出し続けている。
プロデュース・ワークやリミックスなどではその名を目にするもLFOとしての活動は音沙汰がない中、解散の噂も囁かれるが、マーク・ベル個人のユニットとして再々始動。03年、待望の最新アルバム『シース』を発表する。

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