Lester Bowieの記事・ニュース・画像一覧

41年10月11日、アメリカ・メリーランド州生まれ。
幼少からトランペットを手にし、ミズーリ州セントルイス近辺でいくつかのR&Bバンドに参加。後にレスター・ボウイ自らR&Bバンドを結成し、歌手フォンテラ・バスと結婚——彼女の音楽ディレクターとしても活躍した。
60年代半ば以降はシカゴに拠点を置き、『Association for the Advancement of Creative Musicians（AACM／創造的音楽家の発展のための協会）』に参加。その後、前衛ジャズ・グループ"アート・アンサンブル・オブ・シカゴ"設立者の１人となる。69年から80年代まで、アート・アンサンブル〜と深く関わり、特にフランスで多くのツアーやレコーディングを行って評価を獲得している。
伝統的なジャズの側面をフュージョンに取り込むことに熱心だったレスター・ボウイだが、アーチー・シェップ、ロスコー・ミッチェル、デヴィット・マレイといった斬新なアーティストと共にトラディショナル・ブルースのルーツを作品に融合させることにもトライしている。また、ブラス・ファンタジーの結成やフェラ・クティ率いる"エジプト'80"（←ナイジェリアに滞在）にも参加。——後にはアーサー・ブライス（as）、チコ・フリーマン（ts）、カーク・ライトシー（p）、セシル・マクビー（b）らとシカゴ拠点のスーパーグループ"Leader"を結成し、アート・アンサンブル〜を筆頭に数多くのグループに楽曲を提供し貢献した。
ボウイはごく小さなグループから60人編成のオーケストラまで、大小問わず精魂込めて音楽を創りだすと同時に、自身も豊潤なトーンをもった才能溢れるトランペット奏者である。また自らをパロディ化するユーモアとウィットさえも兼ね備えていた。
残念ながら99年11月に肝臓ガンのため死去。