Kim Wilsonの記事一覧

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フェイブラス・サンダーバーズの表看板として、キム・ウィルソンはすぐれたパフォーマー、そして献身的なブルース・マンであることを証明している。しかし実は、彼はソロでこそ本当の輝きを放つのだ。アメリカの名だたるミュージシャンの中でも、ハーモニカでブルースを吹かせたらウィルソンが一番! と思っている人は多いのではないか。ウィルソンのスタイルのルーツは、彼がカヴァーするクラシックなブルースやR&Bの曲を聴けばそれは明らかだ。しかし、それはまた同時に彼自身のユニークなスタイルでもあると言えるだろう。彼のヴォーカル・スタイルに匹敵するブルース・シンガーは、今日では誰もいない。ウィルソンの出すほんのすこしかすれたトーンはバターのようにまったりとしていて、決して行き急ぐことがない。ありのままであるのに優美なこのコンテンポラリー・ブルースは、ブルースがあってよかったと、しみじみ人々に思わせるほどの力がある。

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