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加藤和彦

(カトウカズヒコ)

現在では、大御所作曲家と言ったほうが通りがいい加藤和彦。しかし、最高にカッコいいロッケンロール・スターという側面を見逃してはならない。今から30年以上も前、「帰ってきたヨッパライ」、「悲しくてやりきれない」の大ヒットで有名な、日本最古のフォーク・ロック・バンド、フォーク・クルセイダーズの中心メンバーとして、キャリアをスタートさせる。

68年のフォークル解散後は、ソロ・アーティストとしてロック史に燦然と輝く数々の名作を世に残した。とくに、69年リリースの『ぼくのそばにおいでよ Come To My Beside』が素晴らしい。サイケ、アート・ロック、アシッド・フォークといった、アンダーグラウンドなロック・ミュージックをいち早く取り入れたカルト・サウンド、松山猛によるメルヘンチックな詞世界、この一見、両極端な世界観を完全にメルト・ダウンし、一流のポップ・ミュージックへと昇華させるのに成功している。それは、まさに高度な音楽性と大衆的普遍性が同居した、まったくオリジナルな加藤和彦ワールドであった。また、欧米でも評価の高い実力派ハードロック・バンド、サディスティック・ミカ・バンドの成功を手始めに、映画/舞台音楽の制作、妻であり作詞家の安井かずみ(94年に肺癌のため55歳で逝去)とのコンビによるアイドル歌手やシンガーへの楽曲提供など、その活動・才能は多岐に渡り、どれもが高い評価を得るに至った。日本の音楽シーン全体にこれほどの影響を及ぼした人物はいないだろう。

近年はソロ・アーティスト、プロデューサーとして活躍。06年には木村カエラをヴォーカルに迎え、サディスティック・ミカ・バンドを新結成。07年にはTHE ALFEEの坂崎幸之助とのユニット和幸(かずこう)を結成。08年には小原礼、土屋昌巳、屋敷豪太とのプロデューサーズ・バンドVITAMIN-Qを結成するなど精力的に活動するなか、09年10月17日、長野県軽井沢町の万平ホテルにて遺体となって発見された。62歳という若さだった。

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OKMusic

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