Johnny Cashの記事一覧

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ジョニー・キャッシュは元祖ギャングスタとも言える存在だ。彼は、若者たちがダボダボのパンツを履きファッションの一環として金歯をはめ込むずっと前から、「死ぬところを見るために」男を殺すという内容の曲を歌っていた。トレードマークでもあるバリトンのうなり声と、せせら笑うような表情は、プログレッシヴ・カントリーの王位の証なのだ。サウンドはユニークだが決して複雑ではない。南部なまりの訥々とした喋りと屈託のないカントリー・ソングは、ウディ・ガスリーの短編詩と共通する要素をもっている。しかし、ジョニー・キャッシュのように心に訴える情熱をもって歌えるアーティストといったら他にはいないだろう。この情熱こそ彼がカントリー・ミュージック界でもっとも大きな影響力を誇る所以なのだ。ジョニー・キャッシュの音楽にはロックンロールの反骨精神、フォーク・ミュージックの自伝的要素、そしてカントリー・ミュージックの失恋や切望が常にあふれている。

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