> John Zorn

John Zorn

(ジョン・ゾーン)

ジョン・ゾーンの60枚を越える(今なお増え続ける)アルバムは、抽象的な即興演奏の『コブラ』から目まぐるしいグラインドコアの『トーチャー・ガーデン』、ミニマリズムに近い室内楽『レッド・バード』、さらにはスタジオでいろんな音を組み合わせて創るコラージュ『スピレイン』と『ザ・ビッグ・ガンダウン』までと、幅広いジャンルをカヴァーする。ニューヨーク生まれのゾーンのトレードマークとして最も目立つのは、ヴァイオレントでハイピッチをキープし続けるアルト・サックス・プレイであり、一方作曲家としては、反発しあう要素——ムード、音量、ジャンル、そして楽器編成など——を組み合わせて、ハイペースで耳ざわりな音を作りだす。この2つの特質は、80年代末から90年代始めにかけてのスーパーグループ、ネイキッド・シティによく現われている。ネイキッド・シティは70年代末からのゾーンの仕事をロック・バンドの形で総括したものであり、彼の有名な2つのプロジェクトの1つだ。もう片方、ジューイッシュ・ジャズのカルテット、ジョン・ゾーン・マサダはどちらかというとトラディショナルで、クレツマー/中近東音楽の色合いを帯びたメロディを、バップ〜フリー期以降のジャズのコンテクストでエネルギッシュに演奏している。
そのキャリアの新たな段階に入ったゾーンは 、最近ではクラシック素材にもっぱら精力を注いでいる。聴き手としては片時も目を離すことができない存在だ。

制作協力:
OKMusic

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