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"世界最高のロックンロール・ダンス・バンド"と呼ばれた、オーリアンズの中心人物として知られるジョン・ホール。白人でありながら黒人勝りのグルーヴを生み出す男として、高く評価された。
彼はウッドストックの名グループ、カンガルー/サンダーフロッグでの活動やタジ・マハール/カーレン・ドールトンのバック・メンバーを経て、72年にオーリアンズを始動させた。そして「ダンス・ウィズ・ミー」「スティル・ザ・ワン」などのヒットを生むものの、メンバー間の確執を理由に77年脱退、ソロ活動をスタートさせる。そんなホールの代表作にあたるのが、79年にリリースされた『パワー』だろう。オーリアンズ時代に目指した"ブラック・ボトム&ホワイト・トップ"(黒人音楽的なリズムと白人のヴォーカル・ハーモニー)を継承しつつ、パーソナルな味わいを活かしたこのアルバム。——円熟味を増したヴォーカルは聴く者を癒し、ハギレの良いギターは活力を与えてくれる。また、反核運動の賛歌として知られるタイトル曲や、ジャニス・ジョップリンへ提供された「ハーフ・ムーン」のセルフ・カヴァーなど、ホールの活動歴における重要なキーワードが点在していることも見逃せない。

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