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超絶テクニックを擁するギタリスト、ジョー・サトリアーニはN.Y.郊外のロングアイランドで育った。彼はスティーヴ・ヴァイ、カーク・ハメット(メタリカ)にギターを教えた師匠としても知られている。
若い頃には世界を放浪し、アメリカ帰国後はパワー・ポップ・トリオ、"ザ・スクエアーズ"を結成。——しかし、一般的には認知されないまま84年には解散に至ってしまった。だがこれが彼をギター・プレイへ専念させる機会ともなり、テクニックに磨きをかけながら、EP『Joe Satriani』を発表。続いてグレッグ・ キーン・バンドのアルバム『Love And Rock 'N' Roll』に参加した後、86年には初のソロ・アルバム『Not Of This Earth』をリリースしている。
翌年には前作よりラフな聴き心地の『SURFING WITH THE ALIEN』を発表するが、これはヴォーカル無しのインスト・ギター・アルバムとしては異例のヒットを記録。"テクニックをひけらかすばかり"——と批判めいた評価を受けることの多かったサトリアーニが、初めてリスペクトされるべきギタリストとして認められた記念すべき作品なのである。
88年には、ストゥ・ハム(b)/ジョナサン・ムーヴァー(dr)と組んで活動し、80年代後半にはミック・ジャガーのツアー・メンバーとしても活躍。その後もギター・テクニックに甘んじることなく、バンジョーやハーモニカといった楽器にも挑戦し、アルバム『Flying In A Blue Dream』ではヴォーカルまで披露し、好評を得た。
94年にはディープ・パープルのリッチー・ブラックモアの代役を務めるなど大役も果たしたが、現在も周囲に躍らされることなくマイペースでソロ作品を発表し続けている。

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