> Joe Cocker

Joe Cocker

(ジョー・コッカー)

60年代に、今や名作として知られる『ジョー・コッカー!』や『マッド・ドックス・アンド・イングリッシュメン』などのアルバムをヒットさせたジョー・コッカーは、70年代から90年代にかけて浮き沈みの激しいキャリアを送ってきた。主な原因はアルコール癖が彼の声に与えた悪影響、そして曲自体の魅力不足である。しかし、これらのスランプがあったにも関わらずジョー・コッカーは最高のロックの表現者のひとりとしての地位を獲得している。彼のトレードマークともいえる独特の手ぶり身ぶりは最初こそクスクス笑いを誘ったが、次第に彼のステージでのパフォーマンスにとって欠かざる目玉となった。コッカーは火のついた男のようにのたうち回りながら、歌の魂にとりつかれたような情熱をふりまきながら歌った。ビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」をカヴァーし、ゴスペルふうの軽快な作品へと作りかえることができたのは、いわばロックンロール史上注目に値する出来事のひとつと言えるだろう。タバコをひと箱吸ったのに煙を吐き出さなかったかのように聴こえる声ではあるが、コッカーの肺活量を侮るべからず。彼はただ歌を歌うだけじゃなく、パワフルに、そしてエネルギッシュに表現するのだ。

制作協力:
OKMusic

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