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Jill Scott

(ジル・スコット)

エリカ・バドゥにも通ずる、終始落ち着いたスタンスで眩い個性を解き放つネオソウル・シンガー、ジル・スコット。彼女は00年に『フー・イズ・ジル・スコット?:ワーズ・アンド・サウンズ,Vol.1』でデビューを果たした。
ジル・スコットのヴォーカルは言葉をひとつひとつ確かめるかのように紡がれ、そのしなやかな歌声は、時にポエトリー・リーディングのような様相に姿を変える。スウィングしたビートの上でフワフワと漂うキーボード音/出すぎることのないベース音/穏やかなピアノの旋律という音素材が優雅さを演出。そこにジャズやヒップホップ的要素がさり気なく散りばめられ、レイドバックしたソウルフルなムードが仕立て上げられるのである。そのスタンスは2nd『ビューティフリー・ヒューマン:ワーズ・アンド・サウンズ,Vol.2』(04年)でも変わらない。普遍的な美しさを持つジルのサウンドに、奇抜さやアヴァンギャルドな実験性はまったく不要なのだ。
なにもかもが目まぐるしく移り変わる激動の時代のなかにあって、この緩やかに時を刻むような楽曲群は、安心感の満ち溢れるものである。今後もずっと、人々はジル・スコットを渇望する。

制作協力:
OKMusic

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