> Jesse Ed Davis

Jesse Ed Davis

(ジェシ・エド・デイヴィス)

引きずるようなリズム感の武骨で泥臭いギターさばきに惚れた人は多い。70年代には数え切れないほどのセッションで引っぱりダコになり、ポップス・シンガーからシンガー・ソングライターの作品までL.A.で録音されたものには、必ずと言っていいほどクレジットがあるジェシ・エド・デイヴィス。——ネイティヴ・アメリカンのギタリストである。
もともとはオクラホマ出身。60年代半ばに同郷の先輩、レオン・ラッセルのツテをたどってロサンゼルスに向かい、タジ・マハールのグループに加入。ここで4枚のアルバムに参加した後、いよいよセッション・ギタリストとしての活動をスタートさせる。そうした過程でエリック・クラプトンやジョージ・ハリソンとも親交を深めていき、70年にソロ・デビューするチャンスを掴むことに。クラプトンのバックアップのもとロンドンで録音された1st『Jesse Davis(ジェシ・デイヴィスの世界)』、そして72年には名盤の誉れ高い2nd『Ululu(ウルル)』、翌年には『Keep on Comin’』と着実にキャリアを積み上げ、他にもジョージ・ハリソンの『バングラディッシュ・コンサート』やジョン・レノンのアルバムに参加するなど、セッション・ギタリストとしての評価も飛躍的に高まった。しかし、80年代に入るとパッタリと名前を聞かなくなってしまう。全てが急速にデジタル化していく過程で、彼のような職人は居る場所を次第に失っていったのだろう。そして88年にドラッグのオーヴァー・ドースにより死亡という悲劇的な最期を迎える。47歳という若さであった。

制作協力:
OKMusic

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