> Jeru The Damaja

Jeru The Damaja

(ジャルー・ザ・ダマジャ)

92年にギャング・スターの傑作『デイリー・オペレーション』でその姿を現し、94年にアルバム『ザ・サン・ライジズ・イン・ジ・イースト』をリリースしたジェルー・ザ・ダマジャ。彼が俄然注目を集めることになったのは、シングル「カム・クリーン」がリリースされたためだ。水の滴るような音のサンプリングとシンプルの極みを尽くした硬質のビートが、すべてを悟ったかのごとく淡々と語りかけるダマジャのラップと見事にシンクロ、あたかも鍾乳洞のなかのような薄暗くヒンヤリした音空間を生み出した。
また“ビート職人”DJプレミアとタッグを組んで、ハードボイルドかつクールな空気を充満させた楽曲を創り上げ、商業主義に走ったヒップホップ業界を痛烈に批判。さらに世知辛い世の中に対する風刺をリリックに込めた。
しかし、00年の3 rdアルバム『ヒーローズ4ハイア』以降そのプレミアと袂を分かち、オール・セルフ・プロデュースの自家発電で臨むことに。あのゴールデン・コンビによる脳の中心部を突き刺すような、鋼の刃のようなサウンドを聴くことができないのは残念である。が、ダマジャが創り出す硬派なラグド・ビートも素晴らしいまでにハードコアで魅力的な輝きを放っている。

制作協力:
OKMusic

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