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デッド・ケネディーズ時代のヴォーカルをはじめとしてジェロ・ビアフラは、アメリカの、いや世界中のパンク/オルタナティヴ・シーンに波紋を投げ掛けつづけている。ビアフラの行動は挑戦的で、思いもよらぬアイデアで人々をかく乱することが目的だ。むろん何をするにしても常に政治的な姿勢をキープしているが、同時にブラック・ユーモアのおふざけも忘れちゃいない。
ビアフラは59年に米国コロラド州ボールダーで生まれる。ティーンエイジャーのころは芝居もやっており、けっこうその経験は大きそうだ。まもなく、ラモーンズ、ワイヤー、アヴェンジャーズのライヴを観てパンク・バンドをやろうと決意し、78年にサンフランシスコでデッド・ケネディーズを結成。87年頭に解散してしまうが、当時はもちろんのこと、今でもすごく影響力があるアメリカのパンク・バンドの一つだ。それからしばらくはスポークン・ワード活動をしていたが、音楽を再開したのはミニストリーとの合体ユニットのラードからだった。ラードは89〜90年にミニ・アルバムとアルバムを出した。合体シリーズは続き、90〜93年に、D.O.A.やノーミーンズノーといったカナダのバンドとのコラボレーション、サンフランシスコのスティール・ポール・バス・タブとのユニットのトゥーモア・サーカス、さらにモジョ・ニクソンとの合体でアルバムを出した。それこそパンクやノイズ系からカントリーまで、ビアフラならではのセンスである。
ただし、97年にラードの2ndアルバムは出したが、どういう形態においてもライヴをやることはほとんどなく、コンスタントな音楽活動はしてない。とはいえ、80年代初頭からインディ・レーベル<ALTERNATIVE TENTACLES>を主宰し、本当にオルタナティヴな人たちを世にリリースしてきたことも重要だ。そう、ビアフラは音楽家と言うよりも"活動家"なのである。 (行川和彦)

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