> Jeb Loy Nichols

Jeb Loy Nichols

(ジェブ・ロイ・ニコルズ)

変わった経歴のもち主である。広大な自然を誇るワイオミング州に生まれ、ブルーグラスやサザン・ソウルの産湯に浸かり、ティーンエイジャーでパンクの洗礼を受けニューヨークへ……。そこでスリッツ、ネネ・チェリーといった英国のアーティストたちと意気投合し渡英。80年代にはロンドンで、ON-Uサウンドの設立者であるダブ・ミキサー、エイドリアン・シャーウッドと共同生活を送り、ポスト・パンク〜ニューウェイヴの大波をかぶりながら、クラブ・シーンに深く関わった。
しかし、90年代に入ると自らのルーツであるカントリーに回帰し、97年『Lovers Knot』でソロ・デビューを飾る。多くのアーティストを輩出したウッドストックで録音されたこのアルバムは、70年代シンガー・ソングライターの作品といっても気づかれないような渋〜い仕上がり。カントリー/レゲエ/ソウルを内省的に混ぜ合わせたサウンドに、粘着質な歌声を響かせた。
続く00年の『Just What Time It Is』ではジャマイカ録音を敢行し、ルーツ・ミュージックをベースにダブやヒップホップを内包したサウンドを展開。図らずも、カントリーとレゲエの類似性を焙り出し、オルタナ・カントリー系のアーティストとは異なる視点のクールな土臭さを演出してみせた。
ちなみに、ジェブは<ON-U>レーベルのジャケット・デザイナーという顔ももっている。

制作協力:
OKMusic

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版