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N.Y.のダウンタウンで、キャバレーのショーマン的パフォーマンスが一部コア・ファンに絶大な人気を誇るジャズ・パッセンジャーズ。彼らはアート・アンサンブル・オブ・シカゴはもちろんのこと、ファット・ウエラーやメル・トーメに至るまで幅広いジャンルのミュージシャンから影響を受けている。そして型破りなメロディに、カオス状態のインタープレイを繰り広げるインストゥルメンタルのラインアップ(特にサックス/ヴァイオリン/トロンボーン)が融合するとき——若干メインストリームから逸れてはいるものの、どこか聞き覚えのある不可思議な音が完成するのだ。
レパートリーも手広く、オフ・ビートで説話的なヴォーカル・ソングから、"Easy to Love"や"What a Wonderful World"のような敬虔なスタンダードのカヴァーまでを難なくこなす。また90年代後半には、エルヴィス・コステロやブロンディのデボラ・ハリーといった個性派ヴォーカリストとコラボレートを組み、より幅広いファン層にもアプローチしている。
あらゆるジャンルをコラージュし、挑発的かつユニークなアプローチを果敢に続けつつも、いい意味で「気楽な」感覚も失わないウィット性——そして、軽快で気取りのない彼らの風貌も大きな特徴といえるだろう。

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