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デビュー曲の「ソサエティーズ・チャイルド」(67年)は、黒人少年と白人少女の悲恋を描いたプロテスト・フォークだった。当時、ジャニス・イアンは弱冠16歳。
そして、この早熟な天才少女は17歳にして結婚。結局は破局するものの、その経験を歌にしたのが「アット・セヴンティーン(17歳の頃)」(74年)である。この曲は大ヒットを記録しグラミー賞を獲得、彼女の出世作となった。フォークを基調にポップスやジャズなどのテイストを織り交ぜ、若くして得たさまざまな経験を投影した作風は支持され、その後もロバータ・フラックが彼女の「ジェシー」をカヴァーしヒットさせるなど70年代後半までは順風満帆な活動が続く。80年代に入ると、2度目の離婚や財政破綻が彼女を休業に追い込んでしまうものの、類い稀なる女性的強さを発揮し、93年に復活。——こんな波乱万丈の人生を送ってきたからこそ、信念に溢れ、かつ純度の高い彼女の歌は、いまだ多くの人々の心を捕らえて離さないのだろう。
ちなみに、椎名林檎の「17」は、ジャニスの「アット・セヴンティーン」へのオマージュらしい。

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