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最近、日本でもテレビドラマの主題歌となった「無造作紳士」が大ヒットし、より多くのファンを獲得したジェーン・バーキン。イギリス出身の彼女は、モデルとしてデビューした後、65年映画『ナック』の端役として女優デビューを果たす。18歳で『007』のテーマ曲などで知られる作曲家ジョン・バリーと結婚したが、一子をもうけて離婚。フランスに渡り、フレンチ・ポップの雄、セルジュ・ゲンスブールと映画『スローガン』で共演し結婚する。
その後、シンガーとしての活動を開始。あまりにもセンセーショナルな内容が予想以上の大ヒットに繋がったゲンスブールとのデュエット曲「Je T'Aime … Moi Non Plus」をリリースするが、これは以前ゲンスブールが当時の愛人と言われた女優ブリジット・バルドーと共に録音したもののリテイクだ。「他の男性と結婚していたバルドーにとって、この曲はエロティック過ぎた」とゲンスブールは語っていたが、それもそのはず、曲中には、官能的なあえぎ声が挿入されていたからだ。当初イギリスでは<フィリップス/フォンタナ>レーベルよりリリースされたこのシングルは、チャートで2位を記録する中、世間の物議を恐れたレコード会社によって生産中止に追い込まれた。しかし、楽観主義的経営者フィル・ソロモンがこの作品のリイシューに乗り出し、69年にはチャートの1位に躍り出る結果に至った。続いて「69 Annee Erotique(69年はエロの年)」「18-39」などのセクシュアルな曲が収録されたアルバムをリリース。74年には、ついにイギリスでも「Je T'Aime … Moi Non Plus」がチャートに返り咲き、ゲンスブール監督/バーキン主演で同名の映画も制作された。
その後もバーキンはゲンスブールと共に音楽活動と女優業を続けるが、やがて2人の甘い生活に終止符が打たれる。その後、映画監督ジャック・ドワイヨンと再婚するが、ゲンスブールの死後離婚し、96年にはゲンスブールの残した曲を歌い上げたアルバムを制作している。なお、シンガーで女優のシャルロット・ゲンスブールは、バーキンとセルジュの愛娘だ。

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