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PILの一員として傑作アルバム『メタル・ボックス』(79年)を世に送り出し、その後、ソロとして活動するかたわら、ブライアン・イーノやビル・ラズウェル、シンニード・オコナー、プライマル・スクリームといった面々とのコラボレーションも手掛けるベース・プレイヤー。その飽くことのない実験精神が如実に現れた数々の作品で、ダブやエクスペリメンタルといったスタイルを繰り広げ、シーンに衝撃を与えつづけている。
ジャー・ウォブルの爪弾くベースは低い。ベースなのだから当たり前だといわれるかもしれないが、どんな作品においても彼のベースの存在感はその圧倒的な重低音によって裏付けられている。それは地響きのような外的な衝撃ではなく、胃の奥底から響いて全身にそれが駆け巡る——といった感じなのだ。とくに、ダブを彩るという意味では、これ以上のベース・プレイヤーはいないのではなかろうか。

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