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デトロイト・テクノ第2世代として名高いカール・クレイグのメイン・プロジェクト。バンド名は、ウィリアム・バロウズ著『裸のランチ』にインスパイアされたとのこと。
92年の初作「バグ・イン・ザ・ベース・ビン」で、挑発的なドラム・ブレイクとインプロヴィゼーション・シンセが激しくせめぎ合う奇抜なサウンドを披露。これは、イギリスのファビオやグルーヴライダーが通常では33回転のところを45回転に高速化してプレイしたことで知られ、今やドラムンベースの原型としても崇拝されている。96年に巻き起こったリヴァイバル・ヒットも、この曲がいかに斬新であったかを象徴しているかのようだ。
そして、ゲスト・ミュージシャンを迎えて制作された99年の1stアルバム『プログラムド』では、ブラック・ミュージックの伝統と未来を深く見据えた実験精神がさらに猛炸裂。数多くの名義で多彩なサウンドを繰り広げてきたクレイグの集大成と言うに相応しい快作となった。——同年、<モントルー・ジャズ・フェスティバル>に出演。現在は、テクノのみならず、ジャズのリスナーからも高い評価を受けている。
ジャズ/ソウル/ヒップホップ/ハウス/テクノの核融合によって誕生した"ブラック・パンク・ジャズ"。——もはや、カテゴライズは無意味。呼びたいように呼ぶがいい。

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