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ロンドン下街の顔役。幼い頃に患った小児麻痺で、手足が不自由というハンディキャップを背負ったにもかかわらず、歌手/詩人/俳優として活躍し、ロンドンの名物男となる。
ストリートに根ざした体制への痛烈な風刺を熱いエネルギッシュなパフォーマンスに託し、ツーと鳴けばカーと返すバック・バンド、ブロックヘッズと共に、労働者階級の鬱屈した気持ちを代弁。同時に、シンプルなロックンロールを基本としながらもファンク/R&B/レゲエ/カリプソなど内包したプリミティヴなサウンドは、70年代後半、恐竜のように肥大化したメイン・ストリームのロックへの強烈なアンチテーゼとして機能した。まさに元祖パンク・ロック! ジョニー・ロットンも彼のライヴに足繁く通ったらしい。
惜しくも00年3月にガンで亡くなるが、01年に発表されたトリビュート盤『ブラン・ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ』には、ポール・マッカートニーを始め、シンニード・オコナーやロビー・ウィリアムスなど、錚々たるメンバーが参加。生前の彼の人柄が偲ばれる。

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