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薬師丸ひろ子の情報

(ヤクシマルヒロコ)

「普通の女の子がアイドルになった」といえばおニャン子クラブだが、その7年前、おニャン子以上に普通の女の子感をもったままアイドル女優になったのが薬師丸ひろ子。角川映画『野性の証明』の一般公募オーディションに、「お姉さんが知らない間に応募して」合格。先駆的な角川のメディア・ミックス戦略により、「お父さん怖いよ……」のセリフが大量にスポットCMで流れ、スクリーンでも、高倉健を相手に新人らしからぬ肝の座った演技が高く評価された。——でありながら、テレビや雑誌などのメディアにほとんど出ない。当時、角川が発行していた雑誌『バラエティ』でお目にかかれる程度で、そこでも「テストが」「文化祭が」という話題が語られ、まさに普通の高校生が映画の時だけ特別に"仕事"をしてる印象だった。ズバ抜けた美少女でもなく、サインを普通の楷書でしてたことも、中高生の親近感を増幅した。81年に『セーラー服と機関銃』の同名主題歌(来生えつこ・たかお姉弟の名曲)で歌手デビューした際は歌番組にも出演したが、この曲が大ヒットしてる最中に、大学受験のための休業宣言。ファンは寂しさより、内心、「やっぱり僕らと同じだ」と喜んだらしい。玉川大学進学後は、『探偵物語』『里見八犬伝』『メイン・テーマ』『Wの悲劇』…… と立て続けに映画に主演。それらの主題歌を中心に、本格的な歌手活動にも乗り出す。松田聖子と同じく松本隆がプロデューサー的に作詞を手掛け、ヒットを連発した。彼女の歌は"合唱部唱法"などと言われ、楽譜通り素直に歌う印象が強いが、いつまでも初々しさを失わず、高音域の伸びやかさも美しい。"チャン・リン・シャン"でお馴染みのシャンプーなどCM出演も増え、『ミセス・シンデレラ』でTVドラマにも進出したりと、すっかり芸能人になったのは当然として、玉置浩ニとの結婚・離婚にまつわるゴタゴタは、ファン心理的には余計だっただろう。 (斉藤貴志)

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