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ハイエログリフィックスがシーンに初めて登場した頃、USウェスト・サイド・シーンではN.W.A.やアイス・Tに代表されるようなギャングスタ・スタイルが隆盛を極めていた。しかし、その潮流に逆らうように出現したハイエログリフィックスは、その主要メンバーであるデル・ザ・ファンキー・ホモサピエン(アイス・キューブの従兄弟。ダ・レンチ・モブの元構成員)やソウルズ・オブ・ミスチーフを中心に、ウェスト・サイド(オークランドだから西海岸)にもN.Y.産ヒップホップに直結したような“ピュア・リリシズム”が根づいていることを実証した。そう、時を同じくして似通ったアティテュードで派生した、例えばファーサイドやフリースタイル・フェローシップ、リヴィング・レジェンズらのように、彼らはメインストリーム(サウンド&アティテュード)に取り込まれず、独自のインディペンデント・スピリッツに基づいた独創的な活動を続けているのである。もちろん、ギャングスタ・ラップが独創的でない、なんて言ってませんよ。
それぞれのメンバーがソロなどで何枚かのアルバムをリリースした後の98年、メンバー全員が一堂に会して初クルー・アルバム『サード・アイ・ヴィジョン』(98年)を自分たちのレーベル<HIERO(GLYPHICS) IMPERIUM>から発表。さらに、03年には2nd『フル・サークル』もリリースし、強固な結束をひとつのかたちとして表した。とはいえ、05年にリリースされた彼らの全米バス・ライヴ・ツアーの模様を収めたライヴCD/DVD『フル・サークル・ツアー』を観ると、実際は……エゴとエゴがぶつかり合っているような印象を受ける。特に孤高の天才的なデルは、クルーのなかでかなりムリをしていたような。マネージャーのドミノも苦労してたなあ。それでもハイエログリフィックスは、これからも一丸となって突っ走っていくことでしょう。たぶん。

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