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ドイツのベーシック・チャンネル、Studio １などの音響ミニマル・テクノが爆発的な人気を博した後に、イギリスから突如現れたディープ・ハウサー、マシュー・ハーバート。哀愁が漂うピアノ・フレーズや女性ヴォーカルを取り入れた、ストイックなエクスペリメンタル・ミニマル・サウンドを展開。一音一音が奇妙な動きで激しく主張するが、決して干渉しあうことなく理路整然と響きわたる。しかし、ライヴ・パフォーマンスでは空き缶を潰し、ヤカンで湯を沸かし、ポテトチップスをムシャムシャ食べてクラウドを挑発。さらに、その音を即興サンプリングする。ハーバートにとってはこの世にあるすべての音が「ハウス・ミュージック」となり得るのだ。その姿勢こそ真の「音楽」といえるものではないだろうか。——Dr.Rockit、Radio Boyといった名義でも活動する彼の実験精神の沸騰は続く。