Heptonesの記事一覧

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ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズを筆頭にジャマイカには数多くのコーラス・グループが存在するが、最も数多くのグループが活躍したのはロック・ステディ期であろう。スカに比べて、メロディラインがより浮き彫りになり、ホーン・セクションの使い方が抑えられた分、コーラスでサウンドに厚みをもたせたためかもしれない。そして、星の数ほど存在するコーラス・グループの中でも、人気・実力・セールスと三拍子そろって群を抜いていたのがこのヘプトーンズである。
リード・ヴォーカルのリロイ・シブルズ、コーラスのアール・モーガン、バーリントン・ルエリンの3人によって結成されたヘプトーンズは、スカ末期にコクソンの<スタジオ・ワン>からデビュー。その後ロック・ステディ期に入りコンスタントにリリースを続けた彼らの持ち味は、職人ワザとも言える抜群のコーラス・ワークだ。リロイの艶のある伸びやかなヴォーカルに絡まるハーモニーは、まるで極上のワインのようにスウィートな口当たりを思わせる。こう言っては何だが、こんな美メロを聴きながら口説かれた日には、女子の諸君は、気もそぞろにOKしちゃうんじゃないだろうか。保証はしないが(笑)。
オリジナル曲の素晴らしさもさることながら、「シー・オブ・ラブ」「アイ・シャル・ビー・リリースト」などポップスのカバーも秀逸で、何はともあれレゲエ初心者にも安心してお勧めできるグループだ。時代とともにルーツ・レゲエ調のレコーディングにもトライし、70年代中期にリロイがソロ活動のために脱退した後も、地道にグループ活動を続けている。

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