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Henry Cow

(ヘンリー・カウ)

70年代初期、プログレッシヴ・ロックの一潮流としてフリー・インプロヴィゼーションを主軸としたアヴァンギャルド・ミュージックも多々オーヴァーグラウンド・シーンに浮上してきたが、新興<ヴァージン・レコード>からデビュ−した彼らは、その代表的存在である。
ヨーロッパ的なクールにして理知的な美感覚、都市と歴史に向けられた醒めた視線、強い政治意識と実在哲学への関与は、その複雑さを表現する意味で極めてハイレベルそして変幻自在な演奏を実践しており、さらにヴォーカリストを加えることで言語化されるそれらの思想は、時に残虐なまでにリアルにして容赦の無いものでもあった。リーダーのフレッド・フリスは、自らの音楽を「反体制ロック」と公言しており、リズムからメロディから歌詞から、すべての要素をこれまでに使い古された常套パターンから離脱させることを画策。そういう意味で突出した創造力を誇ったバンドではあったが、80年代に入る頃には各人ソロ・ワークスへとシフトしていき、バンドは自然消滅してしまった。 (小池清彦)

制作協力:
OKMusic

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