鶴田浩二の記事・ニュース・画像一覧

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これぞ男の中の男。不器用だが一徹な男を演じさせたら右に出るものがいなかった。特に任侠映画でのハマりっぷりは、役がそのまま素の姿にダブって見えてしまうほど。鶴田浩二がいなければ高倉健や竹内力は存在しなかったといっても過言ではない。
歌手としてもそのイメージを保ち、義理や人情で筋を通すことをテーマにした作品が多い。代表曲は昭和45年に発表された「傷だらけの人生」。「古い奴だとお思いでしょが……」で始まるこの作品は、不条理な世の中で喘ぐ中年男性から爆発的な支持を獲得、また、左手を耳にあてながら歌う独特のポーズも一世を風靡した。
惜しくも昭和62年に亡くなってしまったが、彼が「傷だらけの人生」から送ったメッセージは、平成の世にも有効だ。「今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」……。