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河内家菊水丸

(カワチヤキクスイマル)

かつて日本で最もポピュラーなダンスミュージックと言えば盆踊りだった。公園や小学校のグラウンドで老いも若きも輪になって踊るのがこの国の正しい夏の風景だった。踊るリズムは日本古来の「音頭」のビート。しかし、高度成長期以降のライフスタイルの洋風化は盆踊りを根絶する勢いで広がっていた。そんな流れを止めるべく教育現場では児童に対して「ドラえもん音頭」「アラレちゃん音頭」などで日本人的 DNA へのリマインドが施されたのだが…。
そこに目をつけたのがドラえもん世代の為のアルバイト情報誌だった。CM ソングに起用したのは河内音頭のローカルスターだった河内家菊水丸。河内音頭とは大阪府八尾市周辺を中心に今もなお進化しつづける大衆音楽である。浴衣姿ではあるものの、エレキギター/ベース/キーボードが並んでいるのだ。唄も即興、一種の MC 。「カーキン音頭」はエエジャナイカ的バブル放蕩肯定ソングとして大ヒットを記録した。
菊水丸はひと夏で 300 以上の盆踊りの櫓(やぐら)をまわり、その短期間で一年分の生計を立てられるほどの売れっ子。レコーディングにも積極的で、数多くのオリジナル作品を発表している。なかでも「横山やすし一代記」「ボブ・マーリー一代記」、ブレイブ・コンボと共演した「エイズ音頭」、そして湾岸戦争時のイラク同行記である「アントニオ猪木一代記」など、常に在野精神で表現活動を続けている。

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制作協力:
OKMusic

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