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Hayden

(ヘイデン)

パレスよりはニール・ヤングの影響のほうが大きいのは明らか。インディー・シンガー・ソングライター、ヘイデンが書く曲は暗くて重苦しく、それでいて美しいカタルシスがあり、まるでかたつむりのようなスロー・ペースで歌う。アコースティック・ギターのつまびきが人を惹きつけ、もの思いにしずんだような湿ったハーモニーと、響きわたるエレキ・ギターのトレモロがまた魅力的だ。ヘイデンの世界では同時代のアーティストたちと空間と時間の感覚が異なっている。沈黙、そしてよどみなく続くサウンド。あちこちの空白を埋める沈黙と、45分間そぼ降る雨の音。その斬新な曲作りは、ひと味違う音楽を求めるリスナーに強くアピールするものとなっている。中にはダイナソーJr.のJ.マスシスやパレスのウィル・オールドハムと比べる人もいるだろうが、こういう比較はほとんど条件反射みたいなもの。それより大事なのは、彼には歌がうたえるということ。そしてもっと大事なのは、それが技巧的に優れているということだ。

制作協力:
OKMusic

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