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70年代プログレ・シーン、特にカンタベリー系のバンドを代表する存在。ジャジーなサウンドを軸に、フリー・ミュージック的な展開も含みながら、いかにもイギリス的な醒めたエネルギーを感じさせるサウンドは、ヨーロッパ各地でも大いなる歓迎をもってむかえられた。ノーセッツと称する女性3人組のコーラス隊を配していたのも特徴で、クールでイマジネーションに富んだコーラス・ワークも他には見られない特徴だった。2枚のアルバムは各方面から絶賛され、70年代半ばには中ホールでのワンマンを行なうまでの人気を博していた。が、スターになったが故の精神疲労でメンバー数名が休止宣言をしてしまうあたりもまた、カンタベリーのバンドらしいエピソードか。
その後、各メンバーはナショナル・ヘルスやキャメルなど、ハイレベルの演奏を誇るバンドへ移行していく。キーボードのデイヴ・スチュアートはブルフォードに参加した後、ノーセッツの一人、バーバラ・ガスキンとユニットを結成し、ニュー・ウェイヴ・スタイルのシングルを立て続けにリリース。そのうち何枚かは全英1位のヒットを記録した。(小池清彦)

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