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66年10月12日、ワシントンD.C生まれ。
ハリー・アレンは1歳の時、両親がロサンゼルスに移住したことをきっかけにアコーディオン、後にピアノを開始。11歳の頃にはまたロードアイランドへと移住したが、そこでも中学校時代はクラリネット、そして後に専門とするテナー・サックスを手にしている。彼の父親のモリー・アレン(テナー・サックス奏者のポール・ゴンザルヴェスの学友でもある)が、スウィング全盛期にボストンを拠点とするジョージ・ジョンソン・バンドでドラムを担当していた影響もあって、ハリーも、ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、ベニー・グッドマンといったジャズ・プレイヤーのレコードを幼少の頃から頻繁に聴くようになったという。
ルトガー大学に入学すると、ジョン・コルトレーンのスタイルに見られる、やや規定通りのジャズを展開するよう周囲に薦められるが、本人は拒否——レコードでもよく聴いていたポール・ゴンザルヴェスやベン・ウェブスター、コールマン・ホーキンスといったスウィング寄りのテナー・サックス奏者に続くスタイルを目指した。学業を終える頃にはN.Y.周辺のジャズ・ミュージシャンとしてはポジションを確立しており、ルビー・ブラフ、バッキー・ピザレリ、ケニー・バロンといった名ミュージシャンらとも共演。80年代にも盛んにレコーディングを行っているが、その才能が評価され始めたのは90年代に入ってから——。ヨーロッパ、カナダ、アメリカのクラブや音楽祭で演奏する機会が増え、世界的人気を得ることに成功した。
若手でありながらオールド・スタイルにこだわるハリー。特にバラード解釈の評価が高いミュージシャンでもあるが、決して古臭くはなく、オリジナリティを保持しつつ決して色褪せることのない温かな演奏で聴く者を和ませてくれる。

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