HARCOの記事一覧

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HARCOとは青木慶則(75年生まれ)のソロ変名ユニットである。シング&ソングライティングはもちろんのこと、ギター/ベース/ドラム/キーボードなどほとんどの楽器をこなしてしまう、いわゆる天才肌のアーティスト。先鋭的かつスタイリッシュ、なのに何だか懐かしい味わい——そんな極上のポップ・ワールドをさらりとクリエイトする、頼もしい存在だ。
インディーズ時代より人気・評価ともに高かった彼は、00年4月にミニ・アルバム『大気圏シャワー』でメジャー・デビューを果たす。そして同年11月、1stフル・アルバム『シンクロの世界』を発表。
01年には、パメラ・ヴァルファー、クリス・ハイドマンとともにOCTOCUBEを結成し、アルバム『TRANSATLANTIC 8』を発表、翌年02年3月にはデザイナー倉田直幸とのユニット、HARCO & METROとしてインストゥルメンタル・アルバム『HARCO & METRO第二回展覧会‐space estate 732‐』をリリースするなど、コラボレーション活動も精力的に行っている。
02年4月、HARCO名義では約1年5ヶ月ぶりとなる2ndフル・アルバム『HARCO』をリリース。ますますポップに磨きがかかった本作は、松下敦(ズボンズ)、松江潤(SPOOZYS)らが参加している。
そして、05年11月にシングル・リリースした『スズキアルト』CMソング「世界でいちばん頑張ってる君に」がスマッシュ・ヒットを記録、CM着うた(R)ダウンロード・チャート1位に輝き多方面から注目を浴びる。06年4月、彼の魅力をCMソングという視点から制作したユニークなコンセプト・アルバム『Portable Tunes‐HARCO CM WORKS‐』を発表、同年9月には南海キャンディーズ・静ちゃん出演の『花王エッセンシャルダメージケア』CMソング「BE MY GIRL〜君のデイリーニュース〜」をリリース。キャッチーで疾走感溢れるキラー・ポップチューンが誕生した。
07年1月、デビュー10周年を記念し、多岐にわたるレーベルから厳選された初のベスト・アルバム『PICNICS‐BEST OF HARCO‐[1997-2006]』を発売。冨田ラボや高野寛が手がけたプロデュース作品から、CMソングとして話題を集めたHARCOセルフ・プロデュース作品まで10年の軌跡が一気に見渡せる1枚に仕上がっている。シカゴ音響系に通じるねじれたポップ感覚と、何とも味のある言葉選びのセンスが愉しい、癒し系の声を持つ多才なアーティストの1人である。